県が構想を掲げる背景には県が抱える2つの課題があります。1つが人口減少です。こちらのグラフは仙台医療圏の今後の人口推計です。2020年に153万人あまりだった人口は2045年にはおよそ24万人減少することが予想されていて、持続可能な医療提供態勢が求められるとしています。

2つ目が、病院の赤字経営です。東北労災病院と仙台赤十字病院はいずれも2021年までの過去5年間、赤字が続いています。

県は、仙台市内に病院が集中しているため競争が生まれ経営難に陥っている一方、同じ仙台医療圏の富谷市と名取市に総合病院がなく病院の適正配置が必要としています。

進まぬ議論、その背景は

では、なぜこの議論が止まってしまっているのでしょうか。