新校舎の建設が進められていた仙台市の「宮城第一高校」では、新しい学び舎での授業が11月13日から始まっています。その新しい教室で、15日、「探究科」の生徒たちが身近な興味をテーマにした学習の成果を発表しました。

宮城一高では老朽化に伴う新校舎の工事が終わり、13日から新しい教室で授業が始まっています。新校舎には、講演や授業を学年全体で受けられる大講義室や、校舎の中心に位置する憩いの場「みやいち広場」などがあります。

みやいち広場

生徒たちが発表や議論などを行う「秋桜Lab(コスモスラボ)」には、プロジェクター8台が設置されています。15日は、「探究科」の1年生およそ80人の中間発表会が開かれました。

探究科は、2022年に宮城県内の県立高校で初めて開設された学科で、身近な疑問や社会の課題について調べ、分かりすくまとめて発信する能力を身に付けます。15日の発表会では、「カップルの長続きの秘訣」などをテーマに生徒たちが学習の成果を披露しました。

探求科の生徒の発表:
「私たちは仮説を立てました。それは、カップルの長続きのためにはキュンキュンが必要である。長続きの定義は1年以上とする、という仮説です。これからすることとして、1年生や結婚している先生方に、アンケートを取り、付き合った経験がある人に別れた理由と、長続きさせるためにはキュンキュンが必要かどうか、仮設について聞く予定です」

発表が終わると、内容について質疑応答や意見交換が行われました。

発表への意見:
「結婚の長続きとカップルの長続きってちょっと違うんじゃないかなって思う」

発表した生徒:
「結婚してから長続きさせたいんじゃなく、お付き合いを長くさせた結果、結婚なので、結婚するまでの付き合いの長続きを調査したい」

発表を聞いた生徒らは、テーマ設定や内容について、感想を書いてお互いに評価しあいました。

探求科の生徒:
「質疑応答で想定していた質問じゃない質問がきて、あせってしまったり、ちゃんとした答えを出せなかったところが悔しいかなと」
「しゃべっている間に、自分の論理の穴に気付いてしまって、ここ足りていないというところに気付いて、課題が自分の中で見つけられた」

宮城一高探究科では、15日の中間発表をもとに、2024年2月に最終発表を行うとしています。