宮城県内では今シーズン、ビンチョウマグロが豊漁となっています。このうち気仙沼港では昨シーズン水揚げ量はわずか5.6トンでしたが、今シーズンは既に7000トンを超えています。たった1年で急激に水揚げ量が増えた理由とは。黒潮のある流れが関係していました。
突然、ビンチョウマグロが豊漁に
気仙沼港で、28日も水揚げがあったビンチョウマグロ。体長1メートル程とマグロの中では小型で、刺身のほか缶詰の原料として使われます。

記録的不漁だった昨シーズンはわずか5.6トンの水揚げでしたが、今シーズンは、28日時点でおよそ7200トン。1300倍に増えた計算です。
清福丸 水谷数也漁労長:
「去年と比べたらビンチョウは1億円くらい多くとれている。こんなにありがたいことはない」

気仙沼漁協 臼井靖参事:
「例年よりはちょっといいというくらいで、当たり前の時期に当たり前のものがとれたのが良かった」

では、豊漁の理由とは。県水産技術総合センターの鈴木貢治さんは、黒潮の動きが関係していると、分析しています。