白い糸状の虫、この画像、最近目にする機会が増えました。これは、「アニサキス」。寄生虫の一種でその幼虫が食中毒の原因となります。サバ・イワシ・カツオ・イカなど魚介類の内臓に寄生しますが、魚が死んで時間が経つと、筋肉、つまり刺身の部分に移動します。宮城県内では今年8件の食中毒が確認されていて、すでに去年を上回っています。
アニサキス症になった男性の「痛すぎる」体験談
症状の特徴は、激しい胃の痛み。経験したことのある男性がtbcの取材に応じてくれました。
アニサキス症になった男性:
「(寝ていたら)全身がかゆいような、そこで異変に気付いた。20分~30分ぐらいしてから、みぞおち胃のあたりがキリキリキリと絞られているような痛みというか。針なのかナイフなのか鋭利なものでチクチクやられるような痛み。経験したことのない痛みだった」

岩沼市に住む30代男性。4月、市内のスーパーでイワシの刺身を購入し食べた4時間後、体に異変が起こりました。

市販の鎮痛剤を飲んでも痛みが和らぐことはなく、翌日、医療機関を受診し、胃からアニサキスが一匹見つかりました。
アニサキス症になった男性:
「(アニサキスについて)聞いたことはあったが、申し訳ないがまさかスーパーで売っている刺身でそうなるとは頭になかった。気を付けなければと」
アニサキスが胃の中で動くことから激しい痛みを引き起こします。強くなったり弱くなったり痛みの「波」があるなど個人差がみられるとのことですが、「特効薬」はないということです。

では、未然に防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。