東北では初となる公立の夜間中学が仙台市内に開設され、11日、入学式が行われました。10代から70代までの生徒が同じクラスで学びます。
夜間中学は、仙台市若林区の南小泉中学校に開設され、10代から70代までの男女15人が入学しました。
入学式では、五十嵐秀樹校長が「共に学び合い支え合ってほしい」と呼びかけました。
南小泉中学校 五十嵐秀樹校長:
「ここに集まった方々は理由はそれぞれ異なっても学び直したいと集まった方々です。ゆっくりで良いので互いに良い関係を築いていってほしい」

誓いの言葉:
「一人ひとりがそれぞれの目標をもって、達成できるように努力していくことをお約束し、誓いの言葉といたします」

入学の対象者は家庭の事情や不登校など様々な事情で義務教育を十分に受けられなかった人たちです。最高齢72歳の西村むち子さんは、中学校は卒業していますが、学び直したいと強く希望し入学することになりました。
西村むち子さん(72):
「孫と同じような人ばかりでびっくりしていたが、こんな若い人と一緒に勉強できるっていいことだなと前向きに考えて頑張ろうと思った」

30代の入学者:
「このタイミングでこの学校に入学できたのは、運命かなという気がする」
公立の夜間中学の開設は、東北では初めてで授業は午後5時半から午後9時まで行われます。新入生は、来週から国語や数学など9教科を学びます。