東京での修復を終え戻ってきました。去年3月の地震で被害を受けた仙台城跡にある伊達政宗の騎馬像が21日朝、およそ8か月ぶりに帰還しました。
阿部航介記者:
「午前5時50分です。地震から1年、伊達政宗の騎馬像がトレーラーに乗せられて、仙台城跡に戻ってきました」
高さ4.2メートル、鉄骨を含めた重さ3.5トンの伊達政宗の騎馬像は21日朝、大型トレーラーに乗せられ仙台城跡に到着しました。

騎馬像は去年3月に発生した福島県沖を震源とする最大震度6強の地震で馬の脚にひびが入り、全体が傾くなどの被害を受けました。

このため去年7月、東京の専門業者に送られおよそ8か月間かけて溶接などの修復作業が行われました。

修復作業を行ったブロンズスタジオ・高橋裕二取締役:
「何かを塗って分からなくしたわけではなくて、薬品を使って自然な変化を再現した。ほとんど見分けがつかないくらいになっている」

その後、クレーンを使って騎馬像が地上に降ろされると、訪れた人たちは足を止め、写真を撮るなどしていました。
仙台城跡を訪れた人:
「たまたま来たのでびっくりして、すごいですね。すごい瞬間が見られたので良かったです」
「仙台のシンボルなので早く戻ってきてほしいと思っていた。本当に戻ってきてよかった」

騎馬像は、22日午後、クレーンで台座に戻されます。今月31日には帰還の記念式典が開かれ、その場で兜に三日月形の前立を取り付けて、全ての修復作業が完了します。