珍味のホヤの台湾への輸出を目指そうと、宮城県石巻市で28日、台湾のシェフが考案したホヤ料理の試食会が開かれました。
試食会では、台湾から招かれたシェフの蔡承宏さんら3人が、台湾風にアレンジしたホヤ料理を作っていきました。

台湾ではホヤを食べる習慣がないということですが、唐揚げやキムチ、春雨炒めなど台湾風のホヤ料理5品が振る舞われました。

台湾から招かれた蔡承宏シェフ:
「台湾の料理はすごく油を使うので、ホヤも合っている。油と辛味を入れるとすごくおいしい味が出てくる」

水産加工会社「ヤマナカ」(石巻市)・高田慎司社長:
「(台湾は)全くホヤが流通していないし、ホヤ自体を知らない人がほとんどだと思う。今後、正式な輸出につながっていくことを大いに期待を持てた一日だった」

かつて、県産のホヤは、生産量のおよそ7割を韓国に輸出していました。しかし、福島第一原発事故の影響から、震災後は輸出がストップし、新たな販路の開拓が課題となっています。アメリカやベトナムにホヤの輸出を手がける石巻市の水産加工会社は、試食会に手ごたえを感じたとして、台湾への売り込みを強めていきたいと話していました。







