日本酒の海外への販路拡大を目指そうと、宮城県はイタリアのバイヤーを県内に招きました。バイヤーは20日から県内の酒蔵を訪問しています。
名取市閖上の佐々木酒造店を訪れたのは、イタリア・ミラノの日本酒専門の輸入会社「SAKECOMPANY(サケカンパニー)」のロレンツォ・フェラボスキ代表らです。

日本酒のソムリエを資格を持つフェラボスキ代表は、この数年、東北を中心に酒蔵との取り引きを行っていて、20日は製造工程を視察し、しぼりたての日本酒を試飲しました。
SAKECOMPANY ロレンツォ・フェラボスキ代表:
「穏やかな味、知れば知るほどおいしくなる。(日本酒はイタリアでは)めっちゃブーム、小さいマーケットでビールやワインほどではないが、毎年、数字がすごく上がっている」

東日本大震災で被災し、2019年に再建した佐々木酒造店の日本酒は、フェラボスキ代表に高く評価され、去年、取り引きが始まりました。
佐々木酒造店 佐々木洋専務:
「(酒造りの)専門家並みの質問を頂いた。デザインの街、ミラノだったり、いろいろムーブメントをおこしてきた大都市の一つなので、そこの方にうちの商品、日本酒を求められるのはありがたい」

国内では「若者の日本酒離れ」が進む一方、欧米などでは「和食ブーム」にともない日本酒の輸出が増えていて、さらなる増加が期待されます。

SAKECOMPANY ロレンツォ・フェラボスキ代表:
「日本人がワインを飲む理由は外国人が飲んでいるから、外国人が日本酒を飲んでいるから、これから日本人も日本酒を飲むようになるのでは」

フェラボスキ代表は22日まで、県内の酒蔵を訪問し商談などを行うことにしています。







