東日本大震災から、まもなく12年が経とうとしています。東北大学で9日、災害の伝承活動に震災アーカイブを役立てようというシンポジウムが開かれました。
シンポジウムでは、東日本大震災の動画などの記録を管理する国や大学などの震災アーカイブの取り組みが紹介されました。

このうち東北大学災害科学国際研究所が震災から2年後に開設した震災アーカイブ・「みちのく震録伝」ではこれまでに、津波の映像や測量データなどおよそ200万点を収集してきました。

しかし、動画などの公開が追い付いていないため東北大では、今後AIによる自動検索を開発しアーカイブをバージョンアップさせる構想を明らかにしました。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦所長:
「風化が実は進んでいる。教育だけではなく被災地に来るツーリズムなどに利活用してほしい」

また、岩手県宮古市の事例として、昭和三陸地震の復興計画に関する公文書など災害の記録を、現在、国が進める行政のデジタル化推進に関する交付金でアーカイブ化する計画が紹介されました。







