仙台市内の政財界の関係者らが一堂に会し、新年を祝う「新年のつどい」が4日、開催されました。新型コロナの感染拡大を受け、新年のつどいは2年連続で中止されていて今年は3年ぶりの開催です。

仙台サンプラザで開かれた新年のつどいには、仙台市内の企業や団体、それに行政などから1000人余りが参加しました。例年は立食パーティー形式で行われますが、今年は飲食はなく、年始のあいさつや名刺交換のみの実施となりました。

後藤舜キャスター:
「2023年今年の宮城県の景気予想について、経営者の皆さんに聞きます」

七十七銀行の小林英文頭取は、個人消費の拡大で景気は緩やかに回復すると期待を込めて記します。

七十七銀行 小林英文頭取:
「(去年は)戦争も起きてコロナによる供給制限もあり非常に激動の年であったので、それらが1年経って少しずつ落ち着いていくんだろうなと思っている。ただし、このリスク要因も小さくはないと思っている」

生活用品大手のアイリスオーヤマ、大山健太郎会長。やはり個人消費の回復を見込み「うさぎ年に見合った飛躍」を誓いました。

アイリスオーヤマ 大山健太郎会長:
「企業を挙げて基本給の賃上げを考えているので、そういう点では消費が戻るのではないかと思う。しっかりと卯年に見合った飛躍をしたいと思う」

藤崎社長でもある仙台商工会議所の藤崎三郎助会頭。「晴れ時々曇り」とイラストで表現しました。

仙台商工会議所 藤崎三郎助会頭(藤崎社長):
「昨年の初売りに比べれば、どこのお店もいろいろな意味で前年を上回るだけの動員ができたと思う。円滑に進めば全面的な晴れになるのかなという気がするが、ちょっと今のままでは不確定要素が多すぎる。晴れ時々曇りにしておいた方が間違いないかな」

東北電力の樋口康二郎社長は、景気は上向くものの、あと数年は厳しさが続くとの見通しを示しました。

東北電力 樋口康二郎社長:
「1月2日の初売りも大勢の人でにぎわったということで、経済はこれから上向いていくのだろうなと。(燃料費は)一時期よりはだいぶ落ち着いてきているが、ロシアによるウクライナ侵攻以前よりは、まだまだ高い状態が続いているということで、やはり需要と供給のバランスがとれるまで、あと数年は今の高止まりの状況が続くと思う」

「学」としたためたのは、ホテル佐勘の佐藤勘三郎社長。5月に秋保地区を会場に開催される「G7仙台科学技術大臣会合」に期待します。

佐勘 佐藤勘三郎社長:
「(今年は)仙台市でG7関係閣僚会議、科学技術大臣会合ということで、これを学びの場として捉え、さらなる仙台市、そして観光業界の学びのひとつということで成長の基礎にしたいと思っている」

国分町周辺でレストランやクラブを経営する五葉商事の鈴木せつ子社長。ウィズコロナで活気が戻ることを期待しています。

五葉商事 鈴木せつ子社長:
「国分町のみんなもとても苦しい思いをこの3年間してきた。皆さんのためにも今年は国分町にもっともっと人が集まるように期待している」

2023年、今年の景気はどのように推移していくのでしょうか。