伝統技術を継承しようと、こけしの里として知られる白石市では2日、こけしの初挽きが行われました。

白石市福岡の弥治郎こけし神社で行われた今年の初挽きには、工人らおよそ30人が参加しました。
神事を行った後、こけし工人歴49年の佐藤誠孝さんが、ろくろを回してミズキの木を削り、筆で赤や黄色などの色をつけていきました。
佐藤さんはこけし工人だった父親の跡を継ぎ、現在は福島県いわき市で工人として活動しています。
高さ24センチのこけしには、色鮮やかなウメの花が描かれました。

弥治郎系こけし工人 佐藤誠孝さん
「去年は激動の年だったので、今年は静かに仕事ができればいいかな」

2日に作られたこけしは、一年間の無病息災を願い神社に奉納されました。