■伊達政宗とウサギの関係は?

植木瓦店 植木徹郎社長:
「伊達政宗公は、ウサギ年生まれらしくて、仙台の商人にとって伊達政宗というのは特別な存在で、その伊達政宗公にあやかってウサギの瓦を屋根の上にあげるというものが、商売繁盛の文化としてあったそうです」※諸説あります

ウサギと商売繁盛にどんな関係が?

植木瓦店 植木徹郎社長:
「もともと長屋文化のときに『うだつ』というものを建物にあげていたんですが、そのうだつという防火壁が、本来の役割りから豪華なものにどんどんなっていった。うだつがあがらない、という言葉の語源が、うだつをあげることができない、ということから来ている」

このうだつがあがるように、「う・たつをあげる」ウサギと竜の形の瓦を屋根の上にあげるのが仙台商人のあいだで流行。さらに…。

植木瓦店 植木徹郎社長:
「ウサギが立つ、と書いてうだつが上がるようにということで、ウサギが立った瓦を屋根にあげて縁起を担いだと聞いている」
Qシャレだったんですね
「そうですね。まさに江戸時代らしいシャレですね」

屋根の上のウサギはいまでは数少なくなりましたが、県指定有形文化財となっている知事公館の正門にも…いました!


この門は1920年に解体された仙台城中門の部材を使って現在の場所に移築されたもので仙台城の建造物唯一の遺構です。


来年は、うだつのあがる、飛躍の年になるように。屋根の上もうさぎたちも見守ってくれています。