協働的な「対話」そのものが学びをブーストする!
英会話スクールやビジネス英語研修では、プレゼンなど正確な語彙の使用が求められます。この場合は事前に単語を覚えてから会話を始めたほうが効果的です。一方、ディスカッションのような協働的なコミュニケーション力を伸ばしたい場合には、まずは会話を実践してから語彙を整理することを推奨しています。
また、自主学習やアプリ学習では、英単語を記憶に定着させるには単語帳で覚えてから会話を練習し、会話力を向上させたい場合は、会話練習をしてから単語を復習したほうがよいということです。
この結果は学習アプリの開発にも応用でき、使用する人それぞれにとって最適な学習順序をうながすことも可能になります。
今回の検証の最大の成果は、「英単語練習は英会話練習の前に行うべきか、それとも後に行うべきか」という議論について、前と後に区切るのではなく、会話そのものが学びを強めるものだと解明されたことです。
言い換えれば、単語学習と会話練習を別物として扱うのではなく、協働的な対話そのものが学びを促進するという点を脳科学的に示したということです。







