お礼を言いに来た交番の警察官が…

火災の後、現場近くの交番に勤務する警察官が髙橋さんのもとにお礼に言いに来たという。最近赴任したという警察官に髙橋さんは筋トレを始めたきっかけなどを話した。

「実は、震災の時、出会った警察官の姿がきっかけで…」そう切り出したとき、2人は互いに驚きを隠せなかった。実は髙橋さんの目の前にいた人こそ、自身の無力さに涙していたあの警察官だったのだ。震災後も奉職を続け、巡りめぐって髙橋さんの職場近くの交番に赴任していた。14年越しの再会だった。

あまり時間がなく長くは話せなかったが、互いに肩を抱き合い再会を喜び合ったそうだ。

12月18日、宮城県登米市の防災センター。髙橋さんに感謝状が贈呈された。

髙橋慎さん:「筋トレをしていなかったら、男性を抱きかかえるのは難しかった。力の入れ方もあるし。震災もありいろんなことで続けてきた筋トレが人命救助につながった。シンプルに良かったと思う」

贈呈式の後、「生きている限り何かに取り組んでいきたい」と髙橋さんは語った。