ベンが死んで1か月 担当飼育員が語る
ベンの死から1か月。八木山動物公園を訪れてみました。

屋内展示場の一番左にあるベンの部屋は、いまもがらんと空いたまま。
15年にわたりベンを担当した飼育員の高橋信也さんに話を聞きました。

最初はその穏やかさに驚いたといいます。
飼育員 高橋信也さん:
「最初に3年間、世話をしたのが、馴致トレーニング(飼育員の指示を聞くトレーニング)を開始する時期だった。やっぱり子ゾウで可愛いかった。その前に私はアジアゾウを担当していて、結構怖い思いを散々したので、「ゾウって触れるんだ」っていうぐらいギャップがあった。アジアゾウには毎日のように攻撃されて、毎日気合入れないとダメなぐらいだったんですけど。なんというか、神経が疲れなかったですよね」
高橋さんにとって、ベンはどんな存在だったのでしょうか。
八木山動物公園 アフリカ班 高橋信也さん:
「動物園のスターでした。エースであり、園の中心でもあり… 体も大きいし、素直で飼育員の言うこともちゃんと聞いてくれる。治療にも最後までちゃんと応じてくれました。乱暴で言うことを聞かない動物だったら思い出したくもないかもしれないけれど、ベンは忘れられない。さみしいです」
30年にわたり、八木山動物公園のスターとして輝いたベン。
多くの人に愛されたゾウでした。







