震災の教訓は生かされているのか
BCP(事業継続計画)は、災害などに備え企業が事前に準備しておく計画のこと。被災によるダメージを最小限に抑え、企業活動を続けられるようにするのが狙いです。帝国データバンクによりますと、宮城県での策定率は24,6%。全国平均を4pほど上回っているものの2割程度にとどまっています。

もちろん、BCPは策定して終わりではありません。策定した計画に基づいて定期的な訓練を続け改善点を探ることが求められます。それは、孝行さんと弘美さんが訴える「企業防災」を強化することにもつながるのです。
本番まで2週間ほどとなった今年10月。宮城県大崎市の自宅で孝行さんは講演会の資料作成に追われていました。仏間には25歳のままの長男・健太さんの遺影が。父・孝行さんの後ろ姿をじっと見つめているように感じられました。







