仙台市で2023年から進められている自動運転バスの実証実験についてです。
11月27日は沿岸の地域で災害時の津波などに備えて、ルートを変更し避難場所に向かう検証が行われました。

仙台市宮城野区で始まった自動運転バスの実証実験。11月27日は報道関係者を対象にした試乗会が開かれ、三井アウトレットパーク仙台港を拠点に、JR陸前高砂駅などのバス停を経由する約10キロの「東部北ルート」を巡りました。

玉置佑規キャスター:
「緊急時などに備えてバスには運転手が乗っていますが、GPSやセンサーなどを駆使して、今、ハンドル操作やアクセル、ブレーキは自動で行われています」

実験では地震などの災害の発生を想定し、遠隔の監視室からの指示を受け、すぐさまルートを切り替えて避難場所に向かいました。このほか、事前に発表された工事の情報をもとに工事区間を回避できるかも確認し、課題の検証も進めます。

バスの乗務員:
「近い将来、自動運転が普及していくのがそう遠くない時代に来るのかなと運転して思った」

仙台市まちづくり政策局・政策企画部・藤原知明 部長:
「仙台市は被災地でもありこの地域のことを考えると津波の危険に対してどのように対応できるのか間近で見ることができ、とても参考になった取り組みだった」

12月2日から7日には、同じルートで誰でも無料で自動運転バスに乗車できる一般運行も予定されています。

仙台市は、路線バスの運転士不足への対応や観光地のアクセス向上に向けた自動運転を目指し、青葉山エリアなどで実証実験を繰り返していて、2026年1月には秋保エリアでも予定されています。