急速に発達する低気圧が本州の南岸から近づいてきたため、宮城県内は10月31日夜から11月1日明け方にかけて各地で大雨となりました。降り始めから1日午前6時までの雨量は女川で142.5ミリ、南三陸町志津川で126.5ミリなど三陸沿岸では100ミリを超えています。
まとまった雨雲は北に抜けていきましたが、地盤が緩んでいる所や水量が多くなっている川があるとみられるため、石巻地域、東部大崎、気仙沼地域では1日昼前まで土砂災害や河川の増水に警戒してください。急な斜面やがけ、川や用水路には近づかないようにしましょう。石巻市では、土砂災害の危険度が高まっているとして日和が丘一丁目の6世帯に避難指示を発令しています。1日の宮城県内は低気圧が北に離れていくため概ね晴れや曇りですが、北部の山沿いを中心に何度かにわか雨がありそうです。

この低気圧は中心気圧が31日午後9時時点で1000hPaでしたが、1日午後9時には北海道の東で968hPaまで発達する見込みで、いわゆる爆弾低気圧となります。

等圧線の間隔が狭くなっているため、宮城県内は西風が強まっていて、1日午前6時40分までの最大瞬間風速は女川で26.8メートルを観測しています。
このあと風はさらに強まる可能性があり、1日に予想される最大瞬間風速は東部の海上・陸上で35メートル、西部で30メートルです。東西方向に開けている大崎平野や石巻周辺で特に風速が大きくなりそうです。1日夕方まで暴風による交通障害や建物への被害に警戒してください。倒木などが起きるおそれもあります。海上では波が6メートルとうねりを伴い大しけとなっているため、1日昼過ぎまで高波による船舶や沿岸施設への被害に警戒が必要です。
JR東日本によりますと、大雨や強風の影響で、宮城県内の在来線は1日午後2時ごろまで運休が決まっている区間があるほか、遅れや運休が発生する路線があるとしています。3連休初日のお出かけは最新の交通情報に注意してください。







