住民の安全確保に向け取り組みを強化します。
宮城県大崎市は、市内でクマの出没が相次いでいることを受け、28日にクマ被害対策本部を設置するとともに緊急事態宣言を出しました。

伊藤康志 大崎市長:
「最近は人的な被害が拡大している。由々しき状況になってきた」

大崎市役所で28日夜、開かれた会議には、伊藤康志市長をはじめ、警察や猟友会のメンバーら約40人が出席しました。

大崎市によりますと、2025年度、市内でのクマの目撃件数は、28日現在で227件に上っています。

また、10月4日には、鳴子温泉鬼首地区で女性が自宅敷地内でクマに襲われる人身被害も発生しています。

こうした状況を受け、会議では「クマ被害対策本部」を設置するとともに「緊急事態宣言」を出し、クマが出没した際の連絡態勢の強化や、注意喚起など市民の安全確保に向け取り組みを強化することを確認しました。

伊藤康志 大崎市長:
「極めて深刻な状況となっている。警備の態勢や身辺の安全確認をしていくことなど地域ぐるみでやっていくことの意識づけのきっかけになる」

大崎市の緊急事態宣言は、11月30日までです。
県内では、加美町も非常事態宣言を出して警戒を呼びかけています。