10月7日に仙台市内の飲食店で刺身を食べた男性が腹痛の症状を訴え、胃からアニサキスが見つかりました。仙台市は、この飲食店が出した刺身が原因の食中毒と断定し、この店で1日間、生鮮魚介類の提供などを停止させる処分を出しました。
10日に営業の一部停止処分を受けたのは、仙台市青葉区で酒や炉端焼きなどを提供する飲食店です。仙台市によりますと、10月7日午後6時頃、この飲食店を31人の団体が利用し、ヒラメやスズキ、マグロなどの刺身の盛り合わせなどを食べました。
この団体のうち40代の男性1人が8日の午前8時頃に腹痛を発症。9日になっても痛みが続いたため医療機関を受診したところ、胃から寄生虫のアニサキスが見つかったということです。
仙台市は、男性が発症前3日間にこの店の刺身以外に生の魚介類を食べていないことなどから、この店が提供した刺身が原因の食中毒と断定し、10日の1日間、生食用の魚介類の調理と提供を停止する処分としました。
腹痛を訴えた男性は快方に向かっているということで、一緒に飲食をした人でほかに症状を訴えた人はいませんでした。宮城県内で2025年、食中毒が発生したのは20件目、仙台市では6件目です。市はアニサキスによる食中毒の対策として魚介類の内臓の除去やマイナス20℃で24時間以上冷凍することなどを呼びかけています。