おととし、南三陸町の建設会社で見つかった人の骨の一部が、東日本大震災で行方不明となっていた6歳の女の子のものと判明しました。今後、両親に引き渡されるということです。

身元が判明したのは、岩手県山田町に住んでいた被災当時6歳の山根捺星さんです。警察によりますと、おととし2月、気仙沼市と南三陸町の3か所で歩道橋などの補修工事に伴い清掃活動が行われました。

作業員が南三陸町の建設会社で回収したものを分別していたところ人骨のようなものを発見し警察に届け出ました。

見つかったのは、下あごの骨の一部でDNA型鑑定や宮城県警では初となるプロテオーム解析と呼ばれる歯のたんぱく質を調べる鑑定により山根さんのものと判明しました。

山根さんは震災当時、自宅で津波に襲われ行方不明になったということです。
震災行方不明者が発見されたのは、宮城県内では2021年3月以来で約4年半ぶりです。

山根さんの両親は、「あきらめていたところに連絡をいただき驚きましたが大変嬉しい気持ちです」とコメントしているということです。見つかったご遺骨は今後、両親に引き渡されるということです。