不正改造したオートバイを無免許運転した上、警察官を名乗ったとして仙台市に住む飲食店従業員の男性が書類送検されました。男性は、暴走族を取り締まる警察の「黒バイ隊員」になりきり交通整理などをしていたということです。

8月10日、仙台市泉区で撮影された道路情報カメラの画像。白い車は故障車です。そばに立つ黒服の人物は交通整理をしているのでしょうか、後続車に何か合図を送っているようにも見えます。見た目の特徴から今回書類送検された男性と見られています。

公開された押収品

岩槻日菜記者:
「男性は、黒バイに見えるようにバイクを改造し、服にはワッペンを付けて警察のような格好で道路に立っていました」

黒服に黒ヘルメット姿で活動していたとみられる

不正改造や無免許運転などの疑いで書類送検されたのは、仙台市泉区の飲食店従業員の20歳の男性です。警察によりますと男性は8月から先月にかけてオートバイを不正改造し無免許運転した上「黒バイ隊員」と呼ばれる警察官を名乗っていた疑いがもたれています。

市販のつなぎに警察のワッペンを自分で縫い付けていたという

黒バイ隊員は、暴走族を取り締まる覆面バイクの警察官のことです。男性は、黒バイ隊員になりきって事故処理や交通整理をしていた可能性があり、9月2日には物損事故を起こした当事者に対し「暴走族の対処部隊です」などと語っていたというとです。

不正改造したオートバイ

複数の人から「不審なバイクが走っている」「宮城県警に黒バイ隊員はいるのか」といった通報が寄せられ警察が捜査を進めていました。男性は取り調べに対し、「白バイに憧れてオートバイを改造した」などと容疑を認めているということです。なお、宮城県警では現在黒バイ隊員を配備していません。