佐藤翔樹(しょうき)くんは8歳の時に交通事故で亡くなりました。

「翔樹の大事な大事な命を一瞬にして奪った」「翔樹の声が聞きたい」「翔樹に触りたい」そんな思いをつづったのは翔樹くんの母、早織さんです。

佐藤早織さん
「辛いですね当時の気持ちが結構書いてあるので、今読むと辛いです」

宮城県庁1階ロビーで始まったのは事故や犯罪で命を奪われた人やその遺族の思いに焦点を当てた展示会です。

交通事故などで亡くなった13人の等身大パネルに写真や、遺族の思いが貼られた「メッセンジャー」が展示されています。

佐藤さんは、今回の展示会を主催した1人です。

佐藤さんの長男、翔樹くんは小学3年生だった2000年7月仙台市内で登校中に信号無視のクレーン車にはねられ命を落としました。

佐藤早織さん
「事故直後はまったく自分の身に起きていることが現実なのか非現実的なのか全く分からなくて歩くことも地に足が付いてないみたいな日々でした」

13人のメッセンジャーを通して感じてほしい思いが佐藤さんにはあります。

佐藤早織さん
「みんなに忘れてほしくない事件・事故は他人事ではなく誰にでも起こりうることだから知ってほしい」

「生命(いのち)のメッセージ展」は、犯罪被害者などへの支援の必要性を知ってもらおうと全国で開かれています。

訪れた人
「知らないと私たちも、知って痛みを感じないといけない。涙が出てきた」
「一人ひとり考えないといけない」

「生命のメッセージ展」は宮城県庁1階ロビーで10月2日まで開かれています。