その名は「スケルカー」
道路の空洞調査に使うのは、「スケルカー」と呼ばれる特殊車両です。

ジオ・サーチ 鎌田実里さん:
「道路の下の状況を電磁波を使って可視化する車。この中にアンテナが複数入っていて電磁波を出しながら車を走らせている」

道路に電磁波を当てながら走行し、地下のデータを集積。車種によっては、最大3mの深さまで調べることができます。また、車両の前後に設置したカメラやGPSで空洞の正確な位置を把握。集積されたデータは、その後、専門家によって解析され、地下の状態が評価されます。

ジオ・サーチ 鎌田実里さん:
「上の方が道路の映像になってまして下が地中レーダーになってます。こちらのおわん型の形になっているものが空洞の信号となっている」
これは、ある自治体のサンプルデータですが「おわん型」の範囲が広いほど空洞の規模が大きいということです。

ジオ・サーチ 鎌田実里さん:
「舗装の上からでは見えないものを可視化することによって、私たちの足元がどうなっているか、安全を確保することにつながる」
老朽化した下水道管や道路の陥没は全国的な課題となっています。地道な調査と点検で異変を発見しても、修復工事が追いついていない現状も浮かび上がっています。