犯行の瞬間「激しいもみ合いに」

再び検察官が質問に立ち、犯行当日の様子について問い質しました。

■検察官:「犯行の瞬間で、覚えていることを言って」
■佐藤被告:「インターフォンを鳴らして返事がなく、玄関を開けたら旦那さんがいてびっくりし、瞬間的にタックルした。立ち上がったら旦那さんが木の板で応戦してきて、木の板の取り合いになった。激しいもみ合いになり、顔や体に板が2回ほどぶつかった。そのあとは覚えていない」

送検時の佐藤被告

■検察官:「気絶したわけじゃなく記憶がないのか」
■佐藤被告:「はい」
■検察官:「被害者が死んだと思って救急車は呼ばなかったのか」
■佐藤被告:「正しい選択ができなかった」
■検察官:「拘束しても殺すつもりはなかったか」
■佐藤被告:「はい」

■検察官:「お金を置いて立ち去る選択肢はなかったか」
■佐藤被告:「今思えば…できなかった」
■検察官:「何でそんなに金が欲しかった」
■佐藤被告:「家庭に余裕が欲しい気持ちが強く。何かに使う予定はなかった」
■検察官:「差し迫ったこともなく、引き返せなかったのか」
■佐藤被告:「正しい行動ができなった。誤った選択をした」

■検察官:「空き巣にしようとは思わなかったか」
■佐藤被告:「考えていない」
■検察官:「旦那さん(大塚さん)が在宅していなかったらどう入るつもりっだった」
■佐藤被告:「考えつかなかった」
■検察官:「犯行には旦那さんが在宅の必要があったのか」
■佐藤被告:「そうなる」
■検察官:「やるか葛藤はあったか」
■佐藤被告:「はい」
■検察官:「犯行に使ったヤッケ(上着)、ナップザックや靴はどうした」
■佐藤被告:「燃えるゴミの日に出した」

■検察官:「買ったときには仕事に使うと言っていたが」
■佐藤被告:「ヤッケなどは使っていない。靴は古くなったものを履いていった」
■検察官:「なぜ捨てた」
■佐藤被告:「証拠隠滅のため」