明かされる金の使い道「洗濯機を買った」
■検察官:「家族には何か買ったか」
■佐藤被告:「妻には財布、家電は洗濯機を買った」
■検察官:「リストラの恐怖心から金をとったと言っていたが、貯めようとは思わなかったか」
■佐藤被告:「考えたが、自分の生活でギリギリだったので」
■検察官:「ではなぜ、そんな一気に出費が?」
■佐藤被告:「最初は少量だったが日に日にどんどん増えた」
■検察官:「なんで増えた」
■佐藤被告:「使うことで発散した」
■検察官:「何を?」
■佐藤被告:「事件を起こしたことへの思い。思い出さないようにするため」

■検察官:「金を使って逆に思い出さなかったか」
■佐藤被告:「その時は思い出さなかった」
■検察官:「罪悪感はなかったか」
■佐藤被告:「最初はあったが、だんだん薄れた。家族に使って、妻や家族の笑顔で消えた」
続いて裁判官が佐藤被告に問いかけました。
■裁判官:「裁判官からも質問するが、工具、宝くじ、スロット、飲食代の4つで一番何に使った?」
■佐藤被告:「一番は飲食代」
■裁判官:「飲食だけで160万円も」
■佐藤被告:「家族の飲食代と、自分1人の飲食代も。昼には1人で、週末には家族と」

■裁判官:「逮捕まで、家族で月30万円も。奥さんは証人尋問でそんなに生活は変わらなかったと思うと言っていた、なぜそんなにも。本当のことを言っているか」
■佐藤被告:「はい」
■裁判官:「1人で行った店でものすごく使ったか」
■佐藤被告:「そのようなことはない」
■裁判官:「どう使ったのか全然わからない。週に4~5万円も使うのか」
■佐藤被告:「毎週末で2、3万円は使って、お盆には10万円ほど使った」
■裁判官:「奥さんはそれで何も思わなかったか」
■佐藤被告:「『大丈夫、パチンコで勝った』と言っていたので」
■裁判官:「宝くじとかに使っていたのでは」
■佐藤被告:「パチンコとかにもっと使ったかもしれない」