渋滞のメカニズム

高速道路での渋滞は主に…
①インターチェンジやサービスエリアからの合流地点
②下り坂から上り坂に切り替わる「サグ部」と呼ばれる場所
③トンネルの入り口付近

こうした場所で起きやすいと言われています。しかし、菊池名誉教授は、場所の問題以前に、渋滞には「車の密度」「減速(ブレーキ)」が大きく関わっていると指摘します。

大阪大学 菊池誠名誉教授(理論物理学)
「前の車はちょっとしか減速していないのに、次はもうちょっと減速、次はもうちょっと減速、だんだん減速が大きくなってやがて止まるのが渋滞です。車の密度が高くなるとそうなってしまう」

渋滞の発生に大きく影響を与えるという「減速(ブレーキ)」前を走る車が少しスピードを緩めると、それに合わせて後ろの車も減速します。さらにその後ろの車も減速、という形で減速の連鎖によって次第に車が詰まっていき、最終的に渋滞になるということです。菊池名誉教授たちの研究チームは2013年にナゴヤドームを貸し切って実験を行いました。