石巻市立病院で、おととし入院患者の男性が亡くなりました。病院は男性が死亡したのは医療ミスが原因と認め遺族におよそ1880万円を支払うことを明らかにしました。
石巻市立病院によりますと、おととし年7月、左大腿骨付近の骨折で入院した市内の70代の男性に行ったCT検査で、大腸がんの疑いがあることが分かりました。

その後の内視鏡検査前の処置で、腸閉塞だったにもかかわらず下剤を服用させるなどした結果、男性は容体が急変し敗血症が原因で亡くなりました。

病院は、症状の確認が十分ではなく、医療行為も適切ではなかったとミスを認め、損害賠償として遺族におよそ1880万円を支払うことで合意し、開会中の6月定例議会に関連議案を提出しました。

病院は「診療態勢の充実、徹底を図り、再発防止に努める」と説明しています。