今月11日、石巻市に、小さな図書館がオープンしました。絵本などの蔵書は、50年以上にわたり、仙台の自宅で文庫を開いてきた女性から受け継ぎました。託した人、受け継いだ人それぞれが本に込めたの思いとは。志摩記者の報告です。

今月11日、石巻市に「川べの文庫」と名づけられた小さな図書館が旧北上川を望む施設の一角にオープンしました。誰でも自由に利用することができます。親子

「どれがいい?いちご。いちごの本、これにする」

地元の市民グループが運営する「地域文庫」です。

代表の阿部理恵さん。小学校の教諭を定年退職後、この3月まで小学校の図書室で司書を務めました。文庫のオープンは「長年の夢」でした。

阿部理恵さん:「自分だけで読むのも楽しいけど人と語らって(想像力を)さらに膨らませていくのも楽しいそのような場所を作りたかった」

蔵書は絵本や児童書などおよそ1000冊。

利用者:「立ち寄れる場所ができたのは楽しみのひとつになる」
利用者:「通りかかったときに寄ってのぞいてみたいと思う」
50年以上にわたり、子どもたちに読書の場を提供してきたある女性から譲り受けました。