本を通して心を豊かに…受け継がれる思い

「川べの文庫」代表の阿部理恵さんは、友人を介して、川端さんから350冊を受け継ぎました。「大人と子どもの触れ合いが生まれる」という絵本の読み聞かせ。川端さんの思いをなぞる大切な活動のひとつです。

阿部理恵さん:「本を仲立ちとして、いろいろなことを語り合えるすてきな交流の場にしたい」

本の棚には、もちろん、思いを託した人の名前がありました。

阿部理恵さん:「川端さんは、そこに来ている人と一緒に語り合うことで、お互いに成長していく活動をしていたので、私もみんなでここに集って来てくれたみんなで、心を豊かにしていくことを受け継いでいきたい」

石巻でも、バトンはしっかりと受け継がれました。

川端英子さん:「(友人が)『のぞみ文庫』と言った時に、タンポポの種があちこちに広がってというのが実現したと思った。(文庫を)始める時には全然考えていなかったうれしい」

石巻市の「川べの文庫」は、代表の阿部さんをはじめ、元教員ら10人のグループで運営します。開館時間は午前8時半から午後5時で、今は、館内の読書のみ無料でできます。来月以降は貸し出しも検討していて、大人の読書会といった企画も考えているということです。