去年10月に再稼働した東北電力の女川原子力発電所2号機について、再稼働による収支の改善効果は、125億円となりました。
東北電力は4月30日、昨年度の決算を発表し、売上高は燃料費調整額の減少などから2兆6449億円と前の年度に比べ1729億円の減収となりました。経常利益も2567億円と352億円の減益となりました。減収減益は2021年以来3期ぶりです。

また、去年10月の女川原発2号機の再稼働については、燃料費の減少などにより125億円の収支改善の効果があったと説明しています。

東北電力の石山一弘社長は、想定通りの効果と説明する一方、財務基盤が回復していないとして電気料金の値下げについては慎重な姿勢を示しています。
東北電力 石山一弘社長:
「現時点では値下げそのものは難しい。今後のいろいろな状況変化を踏まえて、客の負担低減のためにどんなことができるか検討していきたい」

東北電力は、今年度の売上高を2兆4500億円、経常利益を1900億円程度と見込んでいます。