19日、仙台市青葉区の国道でおよそ10時間にわたり、マンホールから下水があふれたトラブルについてです。原因は、布のようなものなど繊維質の固形物が詰まっていたためと分かり、市は水に溶けない紙や油を下水に流さないよう呼びかけています。
このトラブルは18日、仙台市青葉区芋沢の国道457号上で、午前5時頃から、およそ10時間マンホールから下水があふれたものです。仙台市では、吸引車などで下水道管内の水位を下げ、高圧洗浄をするなどして「異物」を引き上げました。

作業にあたった市の下水道北管理センターでその異物の一部を見せてもらいました。
中村洋輝記者:「繊維質のように見えますね」
下水道北管理センター担当者:「ハンカチのような布もありますね」
中村洋輝記者:「いろいろなものをからめて詰まった?」
下水道北管理センター担当者:「そうですね。何から先に詰まったかは分かりませんが」

詰まっていたのは、長さおよそ1mの水に溶けない繊維質の固形物です。繊維に混ざって布のようなものも確認できます。市によりますと詰まった下水道管の直径は25センチ。市では5年に一度、定期的にこうした下水道施設を清掃しています。現場付近では、2022年2月、下水道施設の堆積物を取り除いたということです。異物の詳しい成分は分かっていませんが、家庭で出る水に溶けない紙ごみや食用油などを下水に流してしまうと詰まりの原因になるといいます。

下水道北管理センター管路管理係 伊藤孝優係長:
「こういったものは水に溶けないで詰まるいっぽう。(紙などの)繊維質のもの水に溶けない油も固まってしまうのでそういったものを流さないでもらいたい」
市では、今後、異物の成分などを分析し下水道管内に入った原因を調べる方針です。