体調や気分に合わせてカフェインの摂取量を調整する新しいライフスタイル「カフェインコントロール」をご存じでしょうか。このカフェインコントロールでカフェイン量を減らした結果、仕事の生産性や体調はそのままに睡眠の質が向上したことがスタートアップ企業の実験で分かりました。
東北大学発のスタートアップ企業「ストーリーライン」は、宮城県とNTT東日本と共同で実証実験を行いました。実験は県やNTTの職員118人を対象に2週間行われました。

1週目と2週目でカフェインの量を変えたコーヒーを1日4杯飲み、毎日、体調や気分などの健康状態を自己評価してもらったところ、カフェインを減らした時の方が「睡眠の質が上がった」と答えた人がおよそ17%増えました。また睡眠時間が平均12分延び、入眠までの時間も早くなりました。一方で仕事の生産性や体調にはほとんど変化はありませんでした。
ストーリーライン岩井順子CEO・CDO:
「カフェインを減らしたから集中力が下がったとか元気がなくなったとか、眠くなったとかいうことがなかった。おいしいのはもちろんだがカフェイン量に選択肢がある。これを実現していきたい」

「ストーリーライン」は、体調や気分に合わせてカフェインの量を調整する新たなコーヒーの選択肢「カフェインコントロール」を提唱し、県のスタートアップ支援事業を活用して実験を行いました。
カフェインレスのコーヒーを飲んだ人:
「おいしいし、カフェインが入っているか入っていないか分からないですね」
ストーリーラインは、今後は研究中の独自の手法を使っておいしさはそのままにコーヒー豆のカフェイン量を減らす技術を確立したいと話しています。