東北大学発のベンチャー企業が医療や福祉の知識を学べる動画をインターネットで発信しています。目の前で人が倒れるなど、いざというときに、みなさんは落ち着いてAEDを使うことができますか?
仙台市青葉区の東北大学の施設に拠点を置く「サーキット」。東北大発の医療系ベンチャーです。医療従事者や医学生のための学習コンテンツの制作のほか、一般市民向けの動画制作を行っていて「子どもが窒息したときの対応」や「胸が苦しいときの対応」など、日常生活の中で活用できる応急処置の流れをまとめた動画をユーチューブに投稿しています。

AEDの使い方を紹介した心肺蘇生法の動画は、投稿から4か月で5万回再生されました。

サーキット 横川裕大医師:
「市民のみなさんにも医療の質をあげるために正しい医療の知識を知ってもらって、それを自信をもって、必要な時に行ってもらえるように教育、普及の活動に力をいれている」

動画に出演するのは、現役の医師たち。これまでに100本以上の動画を投稿していて、実演を交えてわかりやすく解説しています。

災害医療にも携わる横川さん。一般の人にとっても適切な医療の知識を身に着けることは、災害への備えとして重要と考えています。

サーキット 横川裕大医師:
「災害時には医療従事者やリソースが足りない場面が多くある。市民が、自分のできる範囲のところで対応しなければならない場面もある。正しい知識と動画をみながら自分でやってみるという経験を日常的にやってもらえたらなという思いで作っている」

サーキットは、2022年に東北大学発のベンチャーとして設立、医療の現場や医学部の教育などに携わる現役の医師らが所属しています。