宮城県内の医療機関では、看護師不足が課題となっています。多くの病院が集まる仙台やその周辺の地域に比べて、仙南地域などでは特に人手不足が顕著です。
看護師不足の現状と人材確保の取り組みを取材しました。
宮城で働く看護師の現状
仙南地域の中核を担う白石市の大泉記念病院に勤務する看護師の佐藤美優さん(23)。東松島市出身で、2023年に新卒で入りました。佐藤さんは、患者の入退院を支援する地域包括ケア病棟で働きたいとこの病院を選びました。

大泉記念病院看護師 佐藤美優さん:
「急性期よりは慢性期に興味があっていろいろ見ていった時に退院支援にちょっと興味があって。ここだと繰り返し入院してる方が多いと聞いたので」

しかし今、宮城県内の病院では佐藤さんのような地域で働く人材を確保するのに頭を悩ませています。県内の医療機関で働く看護師は人口10万人あたり934.4人と全国平均を下回っています。医療圏別では、仙南地域が682.6人大崎・栗原地域が805.7人と人手不足が顕著です。