およそ4000キロ離れた繁殖地へと渡る長旅が始まっています。宮城県北部の伊豆沼では、マガンやハクチョウなど、冬の渡り鳥の生息数が2週間前と比べ、半分以下まで減少していて繫殖地へと戻る北帰行が進んでいることが確認されました。

栗原市と登米市にまたがる伊豆沼です。午前6時半ごろ、羽を休めていたマガンがえさ場などに向け、次々と飛び立っていく光景が見られました。県伊豆沼・内沼環境保全財団が7日朝、伊豆沼周辺で行った独自の生息調査では、マガン類が4万3063羽、ハクチョウ類が632羽、カモ類が739羽確認されました。1月24日の調査と比べ、全体でおよそ6万3000羽減少していて、渡り鳥の繁殖地へと戻る北帰行が進んでいることが確認されました。

県伊豆沼・内沼環境保全財団 嶋田哲郎研究室長:
「去年ほどの超暖冬ではないが、今年も暖冬傾向があって、それで早く(北帰行が)始まっている。寒波で北帰行はとどまるが、寒波が抜ければまた速やかに始まる」
財団によりますと、渡り鳥の北帰行は、例年より10日ほど早い1月下旬から始まっていて、2月中には、ほとんどの鳥が北へと飛び立つということです。