■仙台藩“隠れキリシタン”「聖地巡礼ツアー」で歴史を海外に発信
政宗は、もはやキリシタンを黙認することが出来ず、幕府の指示に従わざるを得なくなりました。

一方でサン・ファン号で得られた造船技術や航海術は、仙台米を江戸に運ぶ廻米航路に生かされ仙台藩の繁栄の礎になったのです。

サン・ファン館・平川新館長:
「すぐ政策転換して国内経済、国内流通にシフトしていったと理解すると政宗の国造りがいかに大胆かつ柔軟だったかが分かる」
石巻栄光教会・川上直哉牧師:
「サン・ファン号の後にここも迫害が始まった。すべてのキリシタンの話がサン・ファン号と繋がる」
仙台藩独自の歴史を伝えてきたサン・ファン号。その復元船は老朽化を理由に解体され今後、ミニチュアの模型が製作される計画です。
関係者の間では、隠れキリシタンとサン・ファン号の歴史を世界に発信する機運が高まっています。

サン・ファン館・平川新館長:
「聖地巡礼の形で海外のキリスト教関係者が足を運ぶ、隠れキリシタンとサンファン号を回遊するツアーを開発する必要がある」

長徳寺・渋谷真之住職:
「まだまだわからないことがたくさんある。新たに分かることがある可能性がある。楽しみながら歴史を伝承したい」

仙台藩のキリシタンの歴史は、まだ分かっていないこともあるそうです。
一方で、石巻市のサン・ファン館が再来年にリニューアルされることもあり、関係者は、これを機に歴史を掘りおこし、発信していきたいと話しています。