貴重な地質遺産を保全し研究や教育などにいかす日本ジオパークに27日、「蔵王」が認定されました。宮城県蔵王町は今後、現地を巡るツアーの開催や教育旅行の受け入れなどを進める方針です。
蔵王町役場には午後4時過ぎ、日本ジオパーク委員会から認定の連絡がありました。

ジオパークは貴重な地形や地質が残る景観を保全し、研究や教育などにいかすもので、認定されたのは蔵王のお釜を中心とした町全域と川崎町、七ヶ宿町の一部です。
町は2013年に「蔵王ジオパーク構想」を掲げ、2023年4月、認定を申請しましたが、委員会は、現地調査の結果「情報発信の向上が必要」などとして認定を保留していました。

その後、町は情報発信の拠点施設となる「蔵王ジオパークセンター」の整備や「ロゴマークを作成」するなどして課題をクリアしていました。
村上英人蔵王町長:
「ジオパーク認定がゴールではありません。ここから真のスタートになります。これからも蔵王を愛する皆様とともに、蔵王ジオパークとして持続可能な地域の実現を目指してしっかりと進んでまいりたい」

県関係のジオパーク認定は青森・岩手・宮城の3県にまたがる「三陸」と「栗駒山麓」に続いて3例目です。町は今後、蔵王を巡るガイドツアーや教育旅行などの受け入れを進める予定です。