12月、大阪・花園ラグビー場で開幕する全国高校ラグビー大会。宮城県代表は29年連続31回目の花園出場となる仙台育英です。選手は2回戦敗退に終わった去年を超える飛躍を誓います。
宮城県予選を圧倒的な力で勝ち上がり、花園への切符を手にした仙台育英。

決勝では、春の県総体で敗れた佐沼を攻守で上回り、リベンジを果たしました。堅守速攻を誇るチームで一際輝きを放ったのが、3年生のフルバック、川村健介選手。7人制ラグビーでは、将来の日本代表を発掘する合宿に参加した実力者です。県予選ではチーム最多の9トライを記録。攻撃の核となる存在です。
仙台育英 川村健介選手:
「自分はランやステップで相手を抜き去るのが持ち味。自分が持っている力を出して予選でトライやスコアを重ねることができたので、自分の成長を感じることができた」

1年生から花園のピッチに立っている経験豊富な川村選手。最後の花園となる今大会、3年間の集大成を見せます。
仙台育英 川村健介選手:
「(1年生の時から)経験を自分は多く積ませてもらっていると思うので、最後の年にチームや監督、家族など関係者に恩返しできるようなプレーや試合をしたい」
その川村選手を擁する仙台育英が初戦で対するのは、兵庫県代表の報徳学園。2022年の大会では準優勝を果たした強豪校です。キャプテンを務めるスタンドオフの髙木悠生選手は報徳学園の機動力を警戒します。
仙台育英 髙木悠生選手:
「全員が高いレベルでラグビーをしているのはもちろんだが、すごくスピードのある選手が揃っているので、そこは気を付けなければいけない。いかに自分たちがディフェンスで止められるかというところが、勝ちにつながってくると思う」

前回大会は2回戦敗退に終わった仙台育英。チームのテーマ、堅守速攻を貫き去年を超える成績を目指します。
仙台育英 髙木悠生選手:
「花園での目標はベスト16です。1回戦から相手(報徳学園)は強いですけれど、自分たちのラグビーをしっかりやり切って勝ち切りたい」
仙台育英が目標とするベスト16入りには少なくとも2勝が必要です。育英らしいラグビーで、目標に向かって勝ち進んでほしいです。