ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表団が13日、授賞式の開催地、ノルウェー・オスロから帰国し羽田空港に到着しました。授賞式に出席した仙台の被爆者・木村緋紗子さんは13日午後、仙台に戻り、「核兵器のない未来をつくりたい」と決意を新たにしていました。

大屋檀記者:
「日本被団協の代表団の姿が見えました。待っていた人に手を振り、笑顔も見せています」

日本被団協の代表団は午前7時45分ごろ、羽田空港に到着し、集まった人たちの出迎えに笑顔で応じました。代表委員の田中熙巳さん(92)をはじめ、代表団は授賞式や関連行事に数多く出席し、各国のメディア、現地の若者などにも広く核兵器の廃絶を訴えました。帰国の際に乗っていた機内では着陸直後、乗務員から、「これまで生涯をかけて行ってきた、そしてこれからも続けていくであろう貴重な活動に深く感謝する」などとアナウンスがあり、乗客からは拍手が送られました。

授賞式に出席した日本被団協の代表理事で仙台在住の被爆者・木村緋紗子さん(87)は現地で語り部活動などを行い、13日午後、仙台に戻りました。出迎えた人たちから拍手を送られた木村さんは感極まっていました。

日本被団協代表理事 木村緋紗子さん(87):
「話(語り部活動)をしたが、涙を流しながら私の声を聞いてくれた。核兵器も戦争もない世のなか、未来を作っていきたい」

同行した木村さんの長男 仁紀さん:
「被爆者の団体のみなさんの功績が称えられてよかった。今後私も同じような活動をしていければ」

木村さんは今後、活動を支えてくれた人たちにノルウェーでのことを報告したいと話していました。