3年に一度のJA宮城の大会が仙台で開かれました。民間との競争が激しくなるなか、担い手の確保や販路拡大に向けて力を入れていく方針を確認しました。
宮城県農業協同組合中央会 高橋慎常務理事:
「組織基盤強化を基軸とする5つの取り組み戦略を展開してまいります」

この大会は、県内のJAが取り組む方針を決めるため3年ごとに開催されていて、JAの職員や生産者らおよそ800人が参加しました。
今年は、秋にコメ不足が全国的な課題となったほか、民間との集荷競争が激しくなり各農協に支払う概算金が、「ひとめぼれ」で60キロ1万9500円と高値となりました。
大会では、未来の担い手を確保するため県内すべてのJAに専門部署を設置することや「宮城米」や「仙台牛」のブランド力を高めていくことなど5つの戦略が採択されました。

宮城県農業協同組合中央会 佐野和夫会長:
「これから各JAとともに農業経営を含めてこの難局の時代を乗り切るために、気持ちを新たにしてがんぱっていかなければいけない」

10日は、地域の農業に貢献している団体などに贈られる「オリザ賞」の表彰式も行われました。
大賞を受賞 NPO法人「鳴子の米プロジェクト」上野健夫理事長:
「中山間地という農業にとっては厳しい環境の中で続けてこられたことが良かったのかなと思う」

大賞に選ばれた「鳴子の米プロジェクト」は、消費者との田植えや稲刈りを企画しながら中山間地の農業を支えていきたことが高く評価されました。