9日まで一週間は、国が定める「障害者週間」です。これに合わせ、障害のある人たちの仕事について知ってもらおうというイベントが仙台で開かれ、プロテインを製造する取り組みが紹介されました。

イベントはフィットネスケアブランドを展開する東京の「MAKERS」が主催したものです。この企業は、販売するプロテイン2種類と完全栄養食の製造を宮城県内2つの就労支援施設に委託しています。

会場には製造に携わる障害のある人たちも出席し、1日に1000個作っているなど仕事内容を説明しながら、訪れた人にプロテインの計量を体験してもらいました。
体験した人:
「集中力がいるなと思った、たった一袋入れるのに結構時間がかかるから、よくやるなと思う。いっぱいこういう機会があると良い」
「健常者と同じくらいしっかりした仕事なので、ちゃんとした賃金で平等で良いと思った、それくらい大変でした」

厚生労働省によりますと、2022年度の全国の就労支援事業所の平均工賃は月額1万7031円なのに対し、プロテイン製造などを行う県内の施設では平均工賃が6万円を超えていて、障害のある人のやりがいや経済的自立につながっています。

MAKERS 林慧亮社長:
「障害のある人と接する機会や働く現場を見る機会はなかなかないので、少しでも多くの人に見てもらえればと思い開催した。少しでも障害のある人への理解が深まったのではないかとうれしく思う」

毎年12月3日から9日までの一週間は、国連で「障害者の権利宣言」が採択されたことなどを理由に「障害者週間」と定められています。