養殖ギンザケ発祥の地、宮城県南三陸町の志津川湾で来年春の水揚げに向けた稚魚の放流が始まりました。
海水温が高いため、例年より1か月遅い開始となりました。

南三陸町戸倉地区の波伝谷漁港では、岩手県から運ばれてきた体長20センチほどのギンザケの稚魚、5.5トンがトラックから船へと移されました。
その後、船は3キロほど沖合いの養殖いけすに向かい、稚魚を放流していきました。


今年は海水温が高い状態が続いたため、例年より1か月遅れて始まり、この地区では養殖開始以来、最も遅い放流となりました。

県漁協戸倉銀鮭養殖部会 佐藤正浩部会長:
「生育にどれだけの影響が出るか分からないが、入れたものは例年通りに出せるように頑張らなくてはと」

作業は11月いっぱい続き、およそ130トンの放流が見込まれています。
育てられたギンザケは、来年春には県漁協ブランドの「伊達のぎん」や「みやぎサーモン」として全国に向け出荷されます。