女川原発2号機を巡り、住民が運転の差し止めを求めていた裁判で、11月、仙台高裁で敗訴した原告側は、2日、最高裁への上告を断念することを決めました。
この裁判は、女川原発が立地する宮城県石巻市の住民16人が、「原発事故が起きた際の避難計画には実効性がなく、住民が被ばくする恐れがある」などとして東北電力に対し、2号機の運転差し止めを求めていたものです。
11月27日の控訴審判決で仙台高裁は、「原告側は原発事故の具体的な危険性を立証していない」などとして原告の控訴を棄却していました。

これを受け原告側は、「最高裁で敗訴し判例となった場合、避難計画を争点とする他の裁判への悪影響が大きい」などとして、上告断念を決めました。