去年12月、宮城県にある名取市立の中学校でいじめを受けていた男子生徒が自殺を図った問題です。メンバーを一新した第三者委員会の調査が12月にも始まる見通しとなりました。

名取市山田司郎市長:
「前の第三者委員会においても十分にいろいろな形で審議をしてきたと思うが、そのことを当事者、代理人を通じて意思疎通をしてこれなかったことが不信感につながった」

この問題は去年12月、名取市立の中学校でいじめを受けていた3年生の男子生徒が自殺を図ったもので、男子生徒は大けがをして自宅で療養していましたが、今年8月に死亡しました。この問題では男子生徒の母親が「第三者委員会から一切連絡がなく不信感がある」と訴え、名取市側も不手際を認めメンバーの一新と調査のやり直しを決めていました。

第三者委員会の新たなメンバーは、弁護士、医師、臨床心理士それぞれ1人と、大学教授2人の合わせて5人で構成される予定で、12月上旬から中旬にも初会合が開かれる見込みです。

また、前の第三者委員会はメンバー自体も非公表でしたが、瀧澤信雄教育長は、「オープンな形で進めていきたい」などと述べ、今後は調査の透明性についても確保していく考えを示しています。