長男の妻と元夫の関係性は
起訴状などによると、村上直哉被告と村上敦子被告は2023年4月17日未明、宮城県柴田町西船迫1丁目の住宅の玄関で、村上隆一さん(当時54歳)を刺身包丁で刺して殺害したうえ、敦子被告の元夫らに依頼し、刺身包丁などを処分させた罪などに問われている。
直哉被告は殺害された隆一さんの次男、敦子被告は隆一さんの長男の妻だ。複雑な人間関係が絡み合うこの事件は、相関図なしでは理解が難しい。
今回、証人尋問に出廷したのは敦子被告の元夫。敦子被告とは白石市の定時制高校で出会い、若くして結婚。3人の子どもを設けるも、15年ほどの結婚生活を経て、その後、離婚した。

しかし、元夫は、離婚後も敦子被告と連絡を取り続け、敦子被告らのグループの一員として美人局を行うなどしていた。元夫は2024年1月、美人局による詐欺と詐欺未遂の罪に加え、殺害に使用された凶器などを処分した証拠隠滅の罪に問われ、執行猶予付きの有罪判決を受けた。元夫の現在の妻も同様の罪で有罪判決を受けている。