宮城県内では11月、クマの目撃情報が過去5年の平均の3倍以上となり、人身被害も発生しています。このため県は、30日までを期限に全域に出していたクマ出没警報を12月末まで延長しました。

県内では今年度、クマの目撃が相次いでいて、11月27日時点で1111件とすでに昨年度1年間の目撃件数549件の2倍以上となっています。また、11月は過去5年間の平均の3倍以上となる223件で、11月17日には色麻町で70代の男性がクマに両腕を噛まれ、けがをする人身被害も出ています。

色麻町 男性がクマに襲われる

このため、県は30日までを期限に全域に出していたクマ出没警報を12月末まで延長しました。県の予報では12月から来年3月までは平年よりも出没が多い見込みで、冬眠できないクマがエサを求めて人里に出没する可能性があるとしています。県は、クマ鈴やラジオを鳴らしたり、庭先の果樹を放置したりしないなど対策を呼びかけています。