75年の歴史に幕…

8月31日いよいよ迎えた最終営業日。東京に住む息子の亮介さんも駆け付けました。

長男の遊佐亮介さん:
「うれしいですね、こんないっぱい最終日まで来てもらえるとは思わなかったので。(衣装が)いろんな人の手に渡っていくというのは、うれしいなと思います」

店内は、最後まで多くの客でにぎわっていました。

客:
「先日も来て、娘たちにまだ早いんですけと振袖を買って、きょうも何かいいものがあって、リメイクとかに使えればいいかなというので」
客:
「私が着ていたドレスを娘に買おうかと思って。(ここで)結婚式をあげました、20年前に。(Q、娘さんを見てどう思いますか?)かわいいなと思って。うれしくて、同じように着てもらいたい」

午後四時。最後の客を見送り、ブライダル・プラザわかばは75年の歴史に幕を閉じました。

ブライダル・プラザわかば 遊佐陽子さん:
「ここが無くなっても(衣裳が)生きていくっていうのが、うれしいなって思いました」

閉店セールを通じて多くの人の手に渡った衣裳には新たな持ち主のもとで思い出をつくってもらいたいと話します。

ブライダル・プラザわかば 遊佐真人社長:
「これからの思い出になってもらう品物になるので、2年先、3年先の七五三に使うとか、成人式に使うとかそういう方も、これからの思い出になる一つを提供できたっていうのは幸せ」

ブライダル・プラザわかば 遊佐真人社長

閉店セールでは、貸衣装で20万円するウェディングドレスが最終的には2万5000円で販売されたということです。セールを始めた今年5月頃には1万点以上あった衣裳なども全体の6~7割は新たな人の手に渡り、残った衣裳や小物については今後、寄付などを検討しているということです。