事故が起きたら「逃げなくちゃいけない町」に住む人たちは…

参加者(福島から):
「3.11を通して(原発の)恐ろしさを知った。原発はなくてもいいのではという気持ちが強い」
参加者(仙台から):
「大丈夫と言うのはありえないのでは、これだけ地震が多くて」

50年前から原発のあり方を問い続けてきた阿部さん。13年半ぶりの再稼働が迫る中、複雑な心境を抱いています。

阿部美紀子さん:
「“逃げなくちゃいけない町”というのが、そもそも私は考えられないんですよ。原発があるから避難を考えなくてはいけない。なかったら避難を考えなくていい」

女川原発の安全対策工事は今年5月に完了しました。対策工事では、津波の際に取水路からあふれてきた海水が敷地内に入らないよう防潮壁も整備しました。また、外部電源の喪失で原子炉の冷却機能が失われた場合も想定し、ポンプ車や電源車を高台に設置しています。

東北電力の樋口康二郎社長は「安全対策の効果は、東日本大震災の発生時と比べ格段に上がっている。再稼働に向けて一つ一つのプロセスをしっかり踏みながら安全確保を最優先に取り組んでいく」と話しています。

女川原発2号機では9月頃の再稼働と10月頃の営業運転開始が見込まれています。