阿部さんが原発反対を言い続ける理由

阿部美紀子さん:
「避難計画ができたからいいというわけではない。避難計画を作らなければならないくらい危険なものだということを認識してください」

この日は、仙台や福島から女川を訪れた人たちを案内し、震災当時の町の様子や50年前の反対運動のことを伝えました。

阿部美紀子さん:
「そっちの山の裏に泊浜という浜がある。そこは浜全体でこぞって女川の集会にいつも来ていて、最後まで反対していた」

13年前、福島とは異なり重大事故が起きなかった女川原発。東北電力は、国の新規制基準に基づきおよそ11年、5700億円を投じて安全対策工事を完了させました。海抜29メートル、総延長800メートルの防潮堤を整備し、2号機の原子炉建屋内ではおよそ9000か所の耐震補強工事を施しました。

再稼働に理解を示す住民も多くいますが、ある女川町民は「再稼働は仕方ないと思うが、賛成と言いづらい雰囲気が町にはある」と話します。